前回、「感情」を利用した学習は最上位のリンクですが、難しいという話をしました。
さらに、この「感情」を利用した記憶術には致命的な大きな問題があります。
今回はその問題について、詳しく説明し世界記憶力選手権チャンピオンたちはこの強力な「感情」というリンクをどのように利用しているのかを紹介したいと思います。
まずは、問題の方から説明します。
簡単に言うと「感情」と「学習内容」がリンクされていないのです。
分かりやすいように例え話をしますので、少し想像してみてください。
「方程式」の文章題で学校の先生が「この問題が分かる人」と手を挙げさせました。あなたは自信満々に手を挙げて、先生から「前に出て説明してください」と言われるのです。あなた、教壇に立ちクラスのみんなに問題の解き方を説明しなければならないのですが、解き方が全然違って間違えてしまいました。
このような大恥をかいた経験は、ずっと忘れられない記憶になるのですが、一つここで問題があるのです。
この忘れられない記憶は「方程式の解き方を間違えてみんなの前で大恥をかいた」という記憶なのです。そして、この恥をかいた「感情」と「方程式の解き方」には何の関係性も無いことに気づかなければなりません。
恥をかいたことを思い出すたびに、「方程式」のその問題を思い出して、解き方をセルフレクチャーしなければ、学習の役に立たないのです。
恥をかいた思い出だけでは当たり前ですが「方程式」は解けるようになりません。結局のところ、「どのように解くのか」という理屈を理解し、通常通り学習しなければならないのです。
「感情」を利用した正しい学習とはこのような方法ではないのです。
では、世界記憶力選手権チャンピオンの人達はどのようにこの「感情」を記憶の強化に使っているのでしょうか?
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