私たちは普段から、音の関連付けを利用して、記憶しているものです。それを証明するためにマジカルナンバー7をもう一度、覚えてみてください。
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覚えられましたか?当然、同じ順番で何度も回転させて、覚えたことと思います。そして、「連続性」のリンクとは別に音のリンクも利用しているはずです。実際に発声したかどうかには関わらず、「サン、ゴ、ヨン、ハチ、イチ、ニ、ハチ」と音に変換させていると思います。これをせずに、形だけを焼き付けて覚えようとしてもなかなか覚えられないのです。(写真の様に脳に記憶を焼き付ける方法が出来る人もいるみたいですが・・・)
この簡単なテストをするだけでも、いかに音とリンクさせて記憶するのがどれほど大切なのか理解して頂けたのではないかと思います。
音のリンクは「旋律(リズム)」を利用することで、より強力なものになります。リズムが良ければよいほど規則性があり、強いリンクを作ることができます。
このため九九では、リズムの良い段と悪い段で格段に覚えやすかったり、覚えにくかったりするわけです。また、語呂合わせや歌などもリズムを利用している良い例です。これら2つはストーリー法の良さも兼ねていますので、より記憶しやすいのではないでしょうか。
音のリンクとリズムを利用することは情報を次々に引き出すのにかなり強力な方法と言えるでしょう。
しかし、私が最も言いたいのは、このような歌や語呂合わせを積極的に利用することではありません。なぜなら、準備に時間がかかったり、記憶術メインでは覚える総量が増える傾向にあるからです。
ここでのポイントは次の2点です。
まず、1つ目は音をリンクさせるために実際に声に出さなくても良いという事です。実際に声に出すと、噛んだり、口がまめらなくて速度が犠牲になる場合があります。また、一般的に頭の中だけで音をアウトプットするほうが、速度はかなり速いものになります。そして、この方法は実際に声に出して発声するよりも疲れませんし、学校の授業中などさまざまな状況でも使えるでしょう。上級者になると本を速読するので、音に変換するよりも早く文字を読んでいきます。そして、重要部分のみ音に変換し速度に差をつけることができる様になります。このような方法も、また、改めて速読、読書力の記事で紹介していきます。
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