田川の塾|性質⑤ インプットとアウトプットと負荷2 ~「記憶」をするために「忘却」を利用する~|超効率的勉強法を追求する個別指導の岳伸塾(ガクシンジュク)」

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性質⑤ インプットとアウトプットと負荷2 ~「記憶」をするために「忘却」を利用する~

今回は「忘却」の重要性を理解してもらうために、負荷を「筋肉」に例えて考えてみたいと思います。

勉強で使うのは「意識的なインプット」と「意識的なアウトプット」にほぼ限られます

バーベルを持ち上げるところを想像してください。ただし、このバーベルは自分ひとりでは到底持ち上げる事が出来ない重さです。

最初は必ず、インプットをしなければ、アウトプットをすることは絶対に出来ません。インプットとは手を真っ直ぐに伸ばし、バーベルに手をかける行為そのものなのです。これが学習のスタートです。

筋肉を鍛えるためには、バーベルを下げて、自分の筋肉を使って持ち上げる必要があります。バーベルを下げる行為は、「忘却」なのです。そこから、「意志の力(筋肉)」を使い、持ち上げる行為がアウトプットになります。当然、負荷が大きければ大きいほど、強い筋力を効率的に作る事ができます。

ここで注意点があります。

今回は「忘却」の重要性を理解してもらうために、負荷を「筋肉」に例えて考えてみたいと思います。

勉強で使うのは「意識的なインプット」と「意識的なアウトプット」にほぼ限られます

バーベルを持ち上げるところを想像してください。ただし、このバーベルは自分ひとりでは到底持ち上げる事が出来ない重さです。

最初は必ず、インプットをしなければ、アウトプットをすることは絶対に出来ません。インプットとは手を真っ直ぐに伸ばし、バーベルに手をかける行為そのものなのです。これが学習のスタートです。

筋肉を鍛えるためには、バーベルを下げて、自分の筋肉を使って持ち上げる必要があります。バーベルを下げる行為は、「忘却」なのです。そこから、「意志の力(筋肉)」を使い、持ち上げる行為がアウトプットになります。当然、負荷が大きければ大きいほど、強い筋力を効率的に作る事ができます。

ここで注意点があります。

まず1つ目は、時間の経過や他の情報を与える事によって忘却を引き起こし負荷をかけることができますが、負荷をかけすぎると持ち上げられなくなってしまうと言う点です。特に最初のインプット時は、持ち上げるための筋肉が全く無いため、一瞬で大きく負荷がかかります。あなたが自分の筋肉で持ち上げるためには、大きな負荷がかかる前でなければいけません。それも、ほとんどの場合、数秒から数分後が限界です。それほどまでに、人間の忘却の力は強いのです。

次に2つ目はインプットは強制的にバーベルに手を伸ばしたスタートの状態へ引き戻すという行為だと言う事です。これが最も理解が難しく、納得いかない部分かもしれません。しかし、ココなのです。ココを理解しないと非効率な事を繰り返す事になってしまいます。

よく考えてほしいのですが・・・

「アウトプット。つまり、あなたの脳に存在している情報を取り出そうとするとき、その情報を見ていたらあなたの脳から引き出す必要はあるでしょうか?

それは、脳から引き出された情報ではなく、目の前にある情報をインプットしているだけに過ぎないのです。つまり、インプットをしながら、アウトプットは出来ないと言う事です。「インプットはアウトプットを阻害する」ことを十分に理解してください。バーベルは上にあり、手が伸びきっているのです。どんなに意識してその情報を覚えようとしてもインプットをし続けている以上、あなたはアウトプットが出来ないのです。

ですので、まずはバーベルを下げましょう。「忘却」を利用し、負荷をかけて、意志の力を使って持ち上げるのです。

「覚えたい情報をいつまでも見続けていないでしょうか?口に出し続けていないでしょうか?」

そこに「忘却」をはさみましょう。頭の中から引き出している感覚を覚えましょう。

このことをしっかりと理解し、意識して学習に取り入れれば、インプットを出来るだけ減らし、アウトプットの回数を増やし続ける事ができます。また、アウトプットの際の負荷もまた調整がうまくなるでしょう。

少々、話が長くなってしまいましたが、僕はココの理解が非常に大事だと思っています。この内容が腑に落ちれば、必ず今までアウトプットだと思っていたことが実はインプットだったと気付くでしょう。そこからがあなたが記憶に対する考え方が変わっていくのです。

この記憶の性質を理解できたら、いよいよ実際の勉強法、暗記術と記憶術に入っていきます。

【補足】インプットの繰り返しだけでも回数を重ねれば覚えられる?様々な反論について

ここは記憶において非常にポイントになります。ですので、一人でも多くの人達が納得し、この考えが腑に落ちるように説明を加えておきます。

まずはインプットだけでも回数を重ねれば、記憶できるではないかと・・・という話です。非効率ですが、確かに覚えることはできます。回数次第では、その記憶はどこまでも強くなるでしょう。しかし、一度、覚えると意識した以上、アウトプットを完全に0にすることは出来ません。それも、インプットを何度も繰り返したものであればなおさらの事。無意識の内に思い出してしまったりするでしょう。どんなに下手な記憶法でも、インプットとアウトプットを使っているものです。問題はインプットとアウトプットの比率の問題なのです。

何度も言いますが、インプットはまっすぐに腕を伸ばしてバーベルに手をかけているようなものなのです。腕を曲げずにずっと重たいバーベルを持ち続けるだけでは効率的に筋肉を鍛えられるわけがありません。筋肉と脳は構造が違うと批判する人もいるでしょうが、あくまでも「負荷」の重要性を伝えるために例えたに過ぎません。ここでの話の趣旨は「負荷」の重要性であって、脳と筋肉の構造が同じだという話をしているわけではありません。

【補足】ほぼ意味のない無意識のインプット

インプットには「無意識」なものと「意識的」なものに分けられます。人混みの中でガヤガヤ言っているのを覚えている人はまずいないでしょう。「意識」を傾けなければ何を言っているかも分からないレベルです。

無意識のインプットは、医療用の電気刺激の装置を利用して筋肉を強くするイメージです。自分の意志の力ではなく、外部から筋肉を刺激し、筋肉を強くしようとするものです。意識的に同じ箇所ばかり、電気刺激を与えていたら、筋肉は強くなるかもしれませんが、電気刺激の回数や時間はかなり必要な上、ムキムキのマッチョになることはないでしょう。これと同じような勉強法は当然、使えません。質と効率性から考えても、戦略的にこのような学習をするべきではありません。そのため「聞き流しラーニング」で学ぶ場合には注意が必要です。いくら「聞き流すだけで英語が聞けるようになる」という教材があっても意識を傾けて理解しようとすることは絶対不可欠だと考えています。

また、無意識のアウトプットは、意識せずに思い出したということなのでコントロールが出来ません。当然、勉強で使えないでしょう。