では、これから3回に渡って記憶術の致命的なデメリットについて話していきたいと思います。
デメリットを学ばなければならないのは、記憶術がダメだというのではなく、記憶術を賢く利用するために必要不可欠だからです。
この動画では、まず記憶術の「準備」の問題について学んでいきます。
新しい情報を覚える速度は圧倒的に「暗記術」のほうが速くなります。正確には記憶術は覚え始める前の準備に時間がかかるからです。準備が万全であれば、記憶術のほうが暗記術よりも少ない反復回数で多くの情報を速く覚えることが出来ます。。
メリットを考えれば、どんどん記憶術を使って覚えていきたいと思うかもしれませんが、この「準備」こそが記憶術の最大の壁であり、致命的なデメリットの一つなのです。
九九を例に挙げてみましょう。九九は様々なリンク(関連付け)が使われています。まず、1桁かけ1桁の掛け算だけを集めて「カテゴライズ」が行われ、「順番」に並べられています。さらに、「しいちがし」「しにがはち」「しさんじゅうに」と言うように音や旋律(リズム)のリンク、「連続性」までもが紐づけられているのです。記憶術としては完璧なお手本と言っても良いでしょう。
この九九は初めから準備がされているで、すぐに覚えることに専念する事ができますが、
「この準備が無かったとしたらどうでしょうか?」
「あなたが九九を発見しなければならないとしたら?」
では、これから3回に渡って記憶術の致命的なデメリットについて話していきたいと思います。
デメリットを学ばなければならないのは、記憶術がダメだというのではなく、記憶術を賢く利用するために必要不可欠だからです。
この動画では、まず記憶術の「準備」の問題について学んでいきます。
新しい情報を覚える速度は圧倒的に「暗記術」のほうが速くなります。正確には記憶術は覚え始める前の準備に時間がかかるからです。準備が万全であれば、記憶術のほうが暗記術よりも少ない反復回数で多くの情報を速く覚えることが出来ます。。
メリットを考えれば、どんどん記憶術を使って覚えていきたいと思うかもしれませんが、この「準備」こそが記憶術の最大の壁であり、致命的なデメリットの一つなのです。
九九を例に挙げてみましょう。九九は様々なリンク(関連付け)が使われています。まず、1桁かけ1桁の掛け算だけを集めて「カテゴライズ」が行われ、「順番」に並べられています。さらに、「しいちがし」「しにがはち」「しさんじゅうに」と言うように音や旋律(リズム)のリンク、「連続性」までもが紐づけられているのです。記憶術としては完璧なお手本と言っても良いでしょう。
この九九は初めから準備がされているで、すぐに覚えることに専念する事ができますが、
「この準備が無かったとしたらどうでしょうか?」
「あなたが九九を発見しなければならないとしたら?」
記憶を始めるまでにどれだけ時間がかかるか分かりません。また、九九のように「カテゴライズ」「順番」「連続性」「音」「リズム(旋律)」など多くのリンクを利用している完璧な記憶術はほぼありません。記憶術と言っても一部のリンクを利用するだけです。
記憶術は難易度が高いため、リンクを繋げるための知識や経験、それに基づく「閃き」が必要になってきます。さらにリンクの関連性が低く質が低い場合は、記憶術のメリットはあまり得られません。
そのため、通常の学習では「記憶術」がメインとなる場面はほとんどなく、新しい知識を覚える際には「暗記術」を活用する場面のほうが圧倒的に多くなるはずです。
記憶術を使うためには必ず「準備」が必要になります。そして、その「準備」が得意な人が記憶術を使いこなすのです。記憶術が得意な人はひらめくための想像が豊かでなければなりません。そして、その想像が楽しかったり、苦にならない人々なのです。また、正しく”ひらめく”ためのトレーニングもまた、必要になります。関連付けがより強くなるようなイメージを作り出さなければならないからです。
岳伸塾では、高度な記憶術も紹介しますが、難易度の低い記憶術を日常的に取り入れていく技術の獲得を大きな目標としています。そのためにはリンクを繋げる知識と理解が必要になりますので、暗記術を学んだ後に記憶術を本格的に学んでいきましょう。