(この動画は暗記術の章で最も重要な考え方ですので、通常よりも長い動画になっています)
ここでは、「五感」について考えてもらいたいと思います。
世間で言われている「五感」とはほとんどの場合がインプットを指します。インプットはアウトプットを阻害するのでしたね。インプットをしながらアウトプットは出来ないのです。
では、すべてのインプットを断ち、アウトプットに全ての力を集中すればいいのではないか・・・。
これが岳伸流暗記術の極意「五感を断ち、目を瞑れ」と言うわけです。
これは「消える化」の究極ともいえます。実際にこれをやってほしいというよりも、「インプットを出来るだけ減らし、アウトプットを可能な限り増やしなさい」「記憶するときは集中しなさい」という意味を込めた教えなのです。
最初の学習は必ずインプットから始まるため全てのインプットを絶つわけにはいきませんし、意識がある限り、自分の意志で五感を完全に断つ事は不可能ですからね。
この言葉が生まれたのは、世界記憶力選手権チャンピオンのドミニク・オブライエンの著書のある記述を読んだからなのです。世界記憶力選手権の最高に集中し記憶力を研ぎ澄ませなければならない場面でトップ選手数人がとった行動が強烈に印象に残っています。
「記憶に自信のなかった私が世界記憶力選手権で8回優勝した最強のテクニック」(著:ドミニク・オブライエン、訳:梶浦真美)より以下抜粋。
選手権ではまず憶えるための時間が与えられ、その後に想起の時間が与えられる。たいていの参加者は、想起の合図を聞くとすぐに、全速で書き出し始める。憶えたことが頭から消えていくのが不安なのだろう。でも私を含め2、3人の参加者だけは、この貴重な時間を静かに座ったまま最後の復習にあてていた。
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