田川の塾|知っていて欲しい。「韓国では学業のストレスで子ども達が自殺している」ということを|超効率的勉強法を追求する個別指導の岳伸塾(ガクシンジュク)」

岳伸塾の超効率的勉強法へようこそ。勉強法に興味を持ち、常に効率的が学習が出来るよう学んでいきましょう。

知っていて欲しい。「韓国では学業のストレスで子ども達が自殺している」ということを

韓国のニュースで私たち教育者にとって考えさせられることがありました。
韓国は子どもが不幸を感じる世界1位の国だそうです。子ども達は学業からくる重度のストレスを抱え、多くの命を絶つまでにいたっています

飛び降り自殺の多い橋には韓国語でこう書かれていました。

「あなたを生んだ両親はあなたを全身全霊で愛しました」

これは、もちろん自殺者の遺言ではありませんよ。自殺者を防ぐためにあちらこちらにメッセージが書かれているそうです。日本に住んでいる私たちには信じられないような話ですよね。

命を絶つ原因も様々だとは思います。韓国では受験競争(受験戦争ともいわれる)が激しく生活費の大部分を教育費に使うそうです。子ども達は両親が自分のために身を粉にして働いてくれて、そして、苦しい生活を耐えているのを知っているのではないでしょうか。子ども達はそれらのプレッシャーを抱えて、学業に励んでいるわけです。さらにそれを乗り越えて一流大学に入れたとしても就職難で仕事が見つからないのです。「受験で絶対に失敗できない」「就職で絶対に失敗できない」・・・家族が愛してくれて、全てを捧げてくれればくれるほど、子どもはプレッシャーに押しつぶされてしまうのかもしれません。受験で失敗したら・・・就職で失敗したら・・・そんな思いで勉強をしているのです。

勉強って何なのでしょうね・・・。命を捨ててまでするものなんでしょうか?何かが絶対に間違っています。

韓国だけでなく日本もまた政府や文科省が何を考えて、学業を通じて子供達や家庭生活にこれほどまでの負担をかけるのか私には理解できません。

私はいろいろな経緯があり、今こうして塾の講師をしています。しかし正直、勉強を教えていて『こんなのいつ、将来役に立つんだ?』『おそらく直接的には将来役に立たないだろう』『私が教えている勉強って本当に意味があるのだろうか?』『私は仕事を通じて世の中の役に立ってるんだろうか?』という思いを常に感じています。だからこそ、せめて学業でストレスを抱えている子ども達により効率的な勉強法を伝え、少しでも苦痛を和らげてもらうことが私の役割だと思っています。私にはそれくらいの事しかできません。

いつか、義務教育と言う名の強制的な教育が無くなり、「夢に向かって子供達自身が学びたいものを学べる」世界が来ることを願っています。

日本政府が明かした深刻な若年層の自殺

日本経済新聞の記事にこんなことが書かれていました。引用元:日本経済新聞

政府は30日の閣議で、2017年版の自殺対策白書を決定した。人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺死亡率を諸外国と比較し、日本は6番目に高かった。若年層の自殺と事故の死亡率を先進7カ国で比べると、自殺が事故を上回ったのは日本だけだった。白書は「若い世代の自殺は深刻な状況にある」としている。

白書では特に若者の自殺が深刻だとして、若年層の自殺と事故の死亡率を先進7カ国で比較した。

日本の15~34歳の自殺死亡率(14年)は17.8人となり、事故による死亡率(6.9人)の約2.6倍に上った。英国は事故(12.1人)が自殺(6.6人)の2倍近くになったほか、米国やフランス、ドイツ、イタリア、カナダの6カ国はいずれも事故が自殺を上回った。

義務教育と学歴社会がもたらす社会は果たして幸せな人生をもたらすのか。すごく考えさせられます。義務教育の期間は小中合わせて9年間。ほとんどの人は高校まで進学し、中には大学や大学院まで進学する人もいます。両親はその間、学費を負担しなくてはいけませんし、子供もまた学業への負担を負うことになります。学生時代の終盤には就職活動を始め、良い職業に就かなければ、多くの時間を費やして得た学歴そのものはほとんど無意味なものになってしまい、さらには格差社会で周りの人達とは大きな差が生まれてしまいます。

韓国ほどひどくは無いにせよ、日本もまた、学業へのストレスは親も子供も大きなものになっているのは違いありません。

私たち大人が出来ることは何でしょうか?

出来ることは限られますが、必死で考え抜いて、せめて自分の子どもや関わった子どもたちが社会の犠牲にならないようにしなければいけません。

最後に、関連する文献を載せておきます。