田川の塾|一.「量」で成果をだすな。まずは「質」を最大化せよ|超効率的勉強法を追求する個別指導の岳伸塾(ガクシンジュク)」

一.「量」で成果をだすな。まずは「質」を最大化せよ

トップページや努力の軌跡に載っている実績はほとんど宿題を出さずに生徒達が成し遂げたものです。特に管理しているわけではありませんから分かりませんが、各自、家庭学習もした結果であるはずです。宿題は無くとも、自分自身で考え、家庭学習で復習、予習をしていなければここまでの結果がでるはずもありません。

以前、生徒の親に言われ宿題を出していた時期もありますが、今は基本的に出していません。理由は以下のとおりです。

(私は大量の宿題で子供達の学力や精神力と言った能力を高める点では賛成です。しかし、「質」をないがしろにして「量」で結果をだそうとするのには反対です。特に結果の出やすい幼児・小学生を対象にしたその手法のビジネスには強く反対します。しかも、その後の進学や就職の事は他人任せ。あまりに無責任です。このような内容を載せる事は不快に思う方も多く当塾にとって不利になりかねません。しかし、この手法は子供達の負担があまりにも大きく、将来性を考えると可哀想でなりません。塾を経営するうえで様々な側面から考えられるようになり、ビジネスとして汚い部分も見えてくる様になりました。世の中は少しずつ良くなっていくべきだと思いますので、1人でも多くの人に伝えるべく、リスクを恐れずに発信していきたいと思います。)

目次

  1. 大量の宿題は成果が出やすい。だからこそ、非効率な勉強法でも成果が出てしまう
  2. 大量の宿題は親を安心させ、満足させる
  3. 小学生まで頭が良かったのに中学になって辞めたら平均以下に・・・・
  4. 大量の宿題は勉強嫌いの原因に。一方、宿題無しで結果が出れば勉強が面白くなる
  5. 生徒自ら宿題を出して欲しいという子が現れる
  6. 幼少時代は無理に家庭学習の習慣を作るよりも、読書の習慣を作る
  7. 自学力を身につける
  8. 宿題をしてこない生徒のために怒るのは時間の無駄
  9. ・・・とは言っても、宿題を出すこともあります。岳伸塾では宿題を出さないため個人差がより大きくなる。そのメリットとは

1.大量の宿題は成果が出やすい。だからこそ、非効率な勉強法でも成果が出てしまう

大量の宿題で成果を出そうとする学習塾がありますが、良くも悪くも非効率な勉強法でも真面目に勉強すれば成果が出てしまいます。特に小学生のうちは周りが勉強をしていないので、大量の宿題を出しておけば、どんなに効率が悪くても周りと大きな差をつけることが出来るでしょう。もし、非効率な勉強法で結果が出てしまえばその後はどうなるでしょうか?中学・高校となるにつれて周りの子供達も勉強量が増えてきます。それに負けじと真面目な子や根性のある子はさらに勉強量を増やす事でしょう。量が増えれば増えるほど、質を求める余裕は無くなりただ量をこなすだけの毎日を送るようになるのです。しかし、それではいずれ必ず無理が生じてきます。あまり努力をしていない子に負けたり、圧倒的な差をつけられる経験をし挫折を味わう事になります。

2.大量の宿題は親を安心させ、満足させる

多くの親は塾で宿題が出ないと不安になります。特に周りの友だちが大量の宿題を毎日こなしていたり、成績が思わしくなければなおさらの事です。反対に大量の宿題を出され、それをこなしていれば確実に成績が上がるでしょう。すると親はすごく安心し満足します。努力の「量」で乗り越えた経験が多ければ多いほど、それに頼る様になります。結果、量をこなすのが精一杯になり効率性を求めなくなるのです。

多くの親は勉強が出来なければ、すぐに「量」を増やそうとします。問題集や塾など「量」を与えようとはしますが、勉強法を探し出し「質」を高めようとはなかなかしないのです。しかし、それはあまり良い方法とは言えません。まず最初に変えなければならないのは「量」ではなく「質」である事を知らなければなりません。理想は「質」を高めてから「量」へ移っていくべきなのです。始めから「量」を選んでしまうと「質」の悪さが見えなくなってしまい非常に危険なのです。

今、頑張って結果を出しているかもしれません。しかし、それはとてつもない勉強量に支えられて作られたものではありませんか?今はそれに満足しているかもしれませんが、その油断こそが子供を挫折の人生へと進めてしまう原因です。学生時代に学んだ知識はほとんど場合、社会に出てから役に立ちません。特に詰め込みで知識ばかりを詰め込むだけの勉強ではなおさらです。本当に社会で通用するのは様々な場面で、臨機応変に効率的に効果的に行動が出来る人間なのです。そういう力はただ与えられたことをこなしているだけでは身につけることが出来ません。常に効率的に最速で物事をこなそうと頭を使い続けていくことで身につくのです。

3.小学生まで頭が良かったのに中学になって辞めたら平均以下に・・・・

私も学習塾を立ち上げる前までは想像もしていませんでしたが、小学生にも関わらずありえない量の宿題を毎日こなしているのです。親の方々に聞きますが、私たちが小学生の頃、そんなに勉強をしていましたか?宿題をしていましたか?私は小学生のときには塾に通っていませんでしたし、中学から通い始めた塾ですら宿題はありませんでした。ですから、家庭学習をするときは自分自身で考えていたものです。私の周りの友だちも同様です。それにも関わらず、なぜ学力が低下しているのか不思議でなりません。単にゆとり教育が原因だからでしょうか・・・。

「小学生まで大量の宿題がでる学習塾に通っていて頭が良かったのに中学になって辞めたら平均以下に・・・・」このような話を本当に良く聞くのですが、さらに信じられません。

私から言わせれば、そんなに大量の宿題をこなしていて中学でついていけなくなるなんて余程、非効率な方法で勉強をさせていたとしか考えられません。岳伸塾の生徒は学年に関係なく半年程度でほとんど全員が数学の計算を小学6年間マスターしてしまいます。速い子なら文章題や図形、応用問題も終わらせ、中学の範囲の数学や英語を始めていきます。それも宿題無しでです。大量の宿題を出していたら、小学生のうちに中学生の範囲を終え、高校の範囲をしていてもおかしくないのです。中学になってすぐにボロが出るなんて何のための宿題だったのでしょうか?小学生の積み重ねはどこにいったのでしょうか・・・?あまりにも可哀想です。

しかし、多くの人達はそうは考えません。塾に通っていた時は成績が良かったのに塾を辞めたら突然、成績が落ちたと言う経験は逆にその学習塾を評価するのです。やっぱりあの塾は凄かったんだ、あの量の宿題が大切なんだ・・・と。ある大手の学習塾はその心理作用を知っている可能性が高いと思われます。ですので、確実に結果の出る時期の幼児・小学生をターゲットにして大量の宿題を出して成果を出すのです。・・・しかし、なぜか中学受験や高校受験、大学受験での実績はほとんど聞きません。

小学生のときは周りが勉強していない上、問題のレベルが低すぎるので結果が出やすいのです。その上、テストで順位すらも出していない状況です。大量の宿題をしていれば成績が上がって当然です。

4.大量の宿題は勉強嫌いの原因に。一方、宿題無しで結果が出れば勉強が面白くなる

大量の宿題は勉強嫌いの原因になります。特に勉強が出来ない子であればあるほど、それは顕著に現れます。頭が良い子であれば、宿題をこなせばこなすほど、それらをどんどん吸収していきます。賢い子は誰から学ばなくても自分自身で考え、質の高い勉強が出来るからです。そういう子は周りを圧倒するでしょう。しかし、もともと勉強が出来ない子は量はこなしても、時間がかかる上、出来る子ほど結果も出ません。宿題の量は同じでも出来ない子の方がかなり負担が大きいのです。それを続けていれば、当然、勉強が嫌になる子も現れます。また、それが原因で塾がきついところだというイメージが作られ、他の塾へいくことも嫌になる事もあります。

一方、当塾では「量」ではなく「質」を徹底的に重視しています。当塾の生徒(特に小学生)の中には良くも悪くも「学校の勉強が意味ない」と言う子がいます。そういう子はレベルの低い学校の問題にはあまり興味がありません。一番に興味が湧くのは他の塾の宿題です。「クラスの頭の良い子に勝った」「割合の問題で悩んでいる友達がいて、教えてやった」「すごく簡単な問題の宿題をしていた」など嬉しそうに話すのです。また、大量に宿題をしているのを知っているので余計に嬉しさや優越感がこみ上げているのが良く分かります。そういう思いが勉強が楽しいというのに繋がるのです。

「あ~難しい~~~~。」「でも、おもしろ~~~い。」決して多くはありませんが、岳伸塾にはそのように言っている生徒がいます。そう簡単な事ではありませんが、このような気持ちを育てる事が私は必要だと思います。学習習慣が大切だからと宿題を求める親が多いですが、負担が大きくリスクが高いのです。幼少時代こそ勉強に「量」を求めるのではなく、「質」を求め極限まで高める事に注力するべきです。

5.生徒自ら宿題を出して欲しいという子が現れる

本当に少数ですが、勉強が楽しいと思えるようになった子は好奇心でより上を目指すようになり、自ら宿題を求めるような子も出てきます。それは決して、親から強制的に言わされているわけではありません。その雰囲気や言動から分かるのです。もっと自分を高めたいという好奇心や向上心が溢れているのが面白いくらいに見て取れるのです。これが本当の学習習慣だと思います。強制ではなく自らの意志での学習習慣こそ幼いうちに身につけるべきではありませんか?

6.幼少時代は無理に家庭学習の習慣を作るよりも、読書の習慣を作る

幼少時代の宿題は家庭での学習習慣をつけるために必要だと考える人は多いかもしれませんが、私はそんな宿題よりも読書習慣をつけることをお薦めします。本を読むのが好きな子は国語で点数を取れる子が圧倒的に多いのです。国語が勉強ではなく趣味の一つになれば、それほど効果的で効率的なものはありません。「読書習慣をつける努力はしていますか?」「塾の宿題など全て他人任せにしていませんか?」読書習慣ほど国語力を高める良い方法は無いと思います。家庭学習の時間を宿題に全て取られないでください。その子の才能を潰してしまうかもしれません。

詳しくは「岳伸塾が国語をしない理由」も合わせて読んでください。

7.自学力を身につける

生徒自身でどこが苦手かをしっかりと把握し、自分の意思で家庭学習を行うのが理想です。家庭学習は自立の第一歩。誰かにする場所や方法を決められ、言われたとおりにするだけでは何も考えません。また、宿題をしなければ厳しく怒られ、怒られたくないから宿題をする。家庭学習が強制的にさせられる宿題で何もかもを管理されていては自立の機会を奪ってしまいます家庭学習は家庭の決まりとして、時間を決めておこなってください。塾では一切、強制は行いません。「何をするか?」「どこをするか?」「どうやってするか?」しっかりと考える習慣を作ってもらいたいと思っています。

8.宿題をしてこない生徒のために怒るのは時間の無駄

宿題を忘れた生徒のために時間を裂いて怒るのは、宿題をしてきているまじめな生徒にとっては授業の時間が奪われマイナスでしかありません。また、宿題を忘れるたびに厳しく怒るようでは、塾の雰囲気もピリピリしたものになります。それは私の目指す塾の形ではないのです。

・・・とは言っても、宿題を出すこともあります。岳伸塾では宿題を出さないため個人差がより大きくなる。そのメリットとは・・・

宿題を出さないので効率的な勉強をしている生徒と非効率な勉強をしている生徒で大きく差が生まれます。特に塾で教えていない教科で謙虚に差が出てきます。だからこそ、どの生徒のどの教科の勉強法が悪いのか判断しやすくなり指導がしやすいのです。そういう子に集中して、どんな勉強法をしているのかを観察し、修正していくことが出来ます。岳伸塾では学習スピードが速いので、テスト勉強の期間を比較的長く取る事が出来ます。そのテスト勉強の期間で普段授業でやっていない他の教科全てを指導する事にしています。とは言っても授業ではなく、自習スタイルです。これには、理由があるのです。勉強を自由にやらせるからこそ、普段どんなテスト勉強をしているのかが良く分かるのです。ほとんどの教科は暗記だけで点数が取れます。どうやって効率的に覚えていくのかそれがカギを握るのです。より効率的な勉強ができる様になれば、学校の授業はもちろん家庭での学習でも質の高い勉強をすることができる様になります。多くの教科で学習塾に依存するのではなく自学力をつけることは非常に大切なのです。
ただ、勉強法を指導してもすぐに直せない生徒もいますし、すぐに成績にあらわれるほど簡単なことではありません。「授業にあまりにもついていけない。その上、自分の意思で家庭学習ができない」と判断すれば、宿題を出すこともあります。しかし、やったかどうかの確認はいちいちしませんし、やらなかった場合にも厳しく怒ったりはしません。自分のやることには自分自身で責任を持ってやってもらいます。

生徒自身が向上心を持って、「宿題を出してほしい!」「もっと成長したい」と言うことであれば、話は別です。私はその生徒の気持ちに全力で応えます。全ては生徒の意思次第です。