田川の塾|三.先取学習が超効率的である理由。なぜ、小学生が中学生の内容をすべきなのか?|超効率的勉強法を追求する個別指導の岳伸塾(ガクシンジュク)」

三.先取学習が超効率的である理由。なぜ、小学生が中学生の内容をすべきなのか?

岳伸塾のブログを見ると先取学習に関する記事は多いと思います。

当塾では小学生が小学生の内容をほとんどせずに中学生の内容をしています。これには明確な理由があります。

まず、1つ目の理由は「難易度」です。

小学生の問題は難易度が低いため、優秀な子の多くは小学生の問題で分からなくなることが少ないのです。また、分からないところがあっても比較的短時間で取り戻すことが出来ます。また、理科や社会は中学生で同じ内容をより深くするため小学生で完璧でなくても中学生で十分取り戻すことが出来ます。

勉強が出来る子の場合は、小学生の内容は学校の先生の指導で十分理解が出来るため、塾で同じ内容を指導してもかなりの無駄が生まれてしまいます。難易度が低ければ低いほど、そのリスクが高くなるのです。勉強が出来る子は小学生の問題は簡単に終わらせて、中学の内容を先取り学習する方がかなり効率的になります。岳伸塾では小学生でも、中3の数学と英語の内容まで問題を解くことが出来る生徒がかなり多くいます。そういう子はたいてい、小学校の内容もしっかり出来ているのです。もし、分からない問題があれば、そこの問題だけを塾で聞くだけで済むのです。

勉強が出来ない子においても、中学生の内容をするメリットが大いにあります。小学生の内容で躓き、勉強が出来なくなった子でもなぜ中学の内容をするのかというと、それは公立高校入試問題のために必要な問題だけに集中させるためです。もし、高校受験の直前で入塾した場合、どんなに勉強が出来なくても小学生からやり直すようなことは絶対にありません。それでは時間がかかり過ぎるからです。たいてい、どんな塾でも、勉強が出来ない子は「ここで稼ぐ」というポイントがあります。そういった点数の取り方は「過去問の傾向」に沿った難易度の低い問題を解きまくるのです。本当に勉強が出来ないのなら、早めに過去問にたどり着きどんな問題が出るのか把握し、そこに重点を置いた方が確実に点数が取れます。また、覚えるだけで点数が取れる部分もあります。ハイレベルな高校を目指すのであれば、このようなやり方は良くないかもしれませんが、勉強が出来ないのであれば受験生がやっていることを出来るだけ早めに行っていた方が受験の時にかなり余裕が生まれます。ほとんどの高校は満点を取る必要はないのです。満点どころか半分くらい取れば、偏差値50くらいの高校なら進学できます。

それから、2つ目の理由は「自立」です。

勉強が出来ない子の中には、小学校の内容を理解できていない子もいます。その原因として、学校で真面目に勉強をしていない可能性が高いのです。また、小学生の難易度の問題くらいはある程度学校でも学ぶことが出来るはずなので、学校で学ぶ習慣をつけてもらいたいと思っています。学校の学びがほとんどなければ、いくら塾で学びがあったとしても中学や高校で勉強についていくことが出来なくなってしまいます。

勉強が出来ない大きな理由の一つとして、「分からないところを質問しない」というのが上げられます。分からないところを放置したままにしているから勉強が出来ないのです。学校の先生や友達を見つけて「分かるまで教えてもらう」という習慣があれば、絶対に勉強が出来ないで悲惨な状態にはなっていないはずなのです。小学生の問題はかなり難易度が低いので「学校で学べるようになる」絶好の機会なのです。

もし、塾で小学生の内容をしてしまうと「学校での学びがない」ということに気づくことが出来ず、そのまま中学生を迎えてしまいかねません。学校は塾の何倍もの学習時間があるため「学校での学びがない」というのは非常に大きな問題なのです。

「学校での学びがなぜないのか?」原因を見つけ出し、必ず「分からないところの質問をする」という「自立」のスタート地点に立たせなければなりません。学校で学びがないのを単純に塾で補おうとするのは間違っているのです。