田川の塾|六.「塾長」に学ぶか「アルバイト」に学ぶか。|超効率的勉強法を追求する個別指導の岳伸塾(ガクシンジュク)」

六.「塾長」に学ぶか「アルバイト」に学ぶか。

昔はほとんどの塾が個人経営で、「塾長が一斉指導をする」というものが多かったのではないかと思います。
今ではほとんどがアルバイトの教える個別指導塾ばかりになってしまいました。本当に「塾長(ベテラン)が一斉指導」をするよりも「アルバイトによる個別指導」の方が質が高いのかと聞かれるとそうではないと思います。アルバイトによる個別指導ばかりになったのは、資金力のある学習塾の広告が原因ではないかと思います。

「アルバイトが中心の学習スタイル」ではいくつかの問題点があります。

まず1つ目の問題点として、「学力」の問題です。国立大学や県立大学のアルバイトを採用する際に、学力テストを実施するのですが、必ずしも良い点を取るとは限りません。公立高校入試の問題を出題しているのが原因かもしれませんが、ほとんどの場合、現役の生徒たちの方が点数が良いのです。確かに学校や塾で習ったことがない分野においては、アルバイト達の方が出来るかもしれませんが、既に習った分野においては勉強が出来る現役の生徒たちの方が問題をスラスラ解いてしまいます。

進学校を卒業した高校生や大学1年生は確かに高校受験の時は中学の内容の問題が出来たかもしれません。しかし、2~3年経過しただけでも「中学生の学習内容をかなり忘れている」ことが分かりました。確かに少し教えただけですぐに解き方を思い出し、出来るようになるのですが、この状態ではアルバイトに任せることが出来かねます。教えなければならない範囲が広範囲であるほどこのリスクは大きくなるのです。この問題を解決するために、アルバイトを多めに雇い苦手な分野を補うという方法をとっている場合もあります。しかし、アルバイトを多めに雇うということは人件費が多くかかり、高い授業料を請求せざる得なくなるのです。

2つ目の問題点として、「責任」の問題です。

親御様なら「アルバイト中心の運営がいかに難しい」かご理解いただけるのではないかと思います。普通の仕事ならアルバイトを採用してすぐに、即戦力で仕事を任せることはまずありません。しかし、学習塾ではすぐに担当する生徒を決めて指導させる場合が多いです。採用してすぐにはそのアルバイトが責任もって仕事にあたってくれるのか判断できません。担当した生徒が合格しても合格しなくても、アルバイトに直接的な影響は何もありません。生徒が不合格になった結果、塾の売り上げが落ちたとしても、アルバイトの給料が減らされることはまずありません。これが現実なので仕事に対する責任感は個人差が大きいのです。

3つ目の問題点として、「指導力」の問題です。

「勉強ができる」のと「勉強を教える」のはかなりの違いがあります。実際に、「この問題を解くことができるけど、どう教えたらいいですか?」と聞かれることもあります。その度に、スタッフに代わって教えて「これから、こうやって教えて」当然ですが、学校の先生は毎日月曜日から金曜日まで5日間勉強を教えているのです。しかも、各教科で分かれていて何年も勤務している超ベテランなのです。そのベテランである学校の先生が教えても勉強がわからないという生徒に教えなければならないのです。アルバイトの場合は週に2~3回2時間程度といった感じです。学校の先生と比べると「勉強を教えたという経験」は雲泥の差があります。この経験というのは勉強を教える上でかなり大きなものだと感じています。同じ内容を何度も教えてると、より分かりやすく教えることができるようになるものです。

これらの問題は学習塾のアルバイトが多ければ多いほど、このリスクは高くなります。

冒頭でも述べた通り、現在では「塾長が一斉指導をする学習塾」が減り、「アルバイト中心の個別指導」ばかりになり、学習塾にかける金額は以前よりも高くなっています。それにも関わらず、今の子供たちの学力は以前よりもかなり学力が下がっているのです。

岳伸塾では、出来るだけ塾長が教えられる仕組みを考えた結果、限定的に一斉指導を取り入れて動画学習による個別指導をメインで行うようになりました。出来るだけ多くの生徒を塾長が教えるとなると一斉指導が理にかなっていますし、一斉指導に加わらない生徒たちも塾長がオリジナルで作った動画学習を見せることによって授業の質が安定します。さらに生徒たちが自立して勉強に励むおかげで、塾長もスタッフもかなり楽に指導が出来、分からない場合はすぐに1対1で教えられるという環境が作れます。