なぜ勉強ではなく、勉強法を選んだのか?
[2016年6月12日 12時20分]
私が甥っ子に勉強を教えても思っていたような成果が出せないと分かったとき、なぜ「勉強そのもの」をやり直さなかったかと言うと、学生時代からずっと引っかかっていることがあったからです。
私は田川高校の生徒だったのですが、トップクラスの人達と私とでは記憶力、理解力が比べ物になりませんでした。特に1番と2番の人は次元が違うのです。私は高校になって勉強が分からなくなってきたので、部活をやめてしまいました。おかげで時間はたっぷりあります。しかし、どれだけ、勉強量を増やしても勝てないのです。しかも、2番の人は部活を夜遅くまでしていますし、1番の人は5教科500点をとるむちゃくちゃぶり。両手でペンを持ち、右手で問題を解き、左手で答え合わせをしているのを見たときは、頭の出来が違いすぎると思いました。
一度、1番の人にどれだけ勉強しているのか訪ねた事があります。すると、こんな返事が返ってきました。「私、テレビっ子やきいつもテレビを見よう。全然、勉強とかしてないよ。」本当か嘘なのか分かりませんが、今でもそれを覚えています。完全に諦めたきっかけは、2番の人が夜遅くまで毎日部活をしているという事実。「努力をする時間そのものが私より圧倒的に少ない」と気付いたときでした。その時は才能の違い(生まれ持ったもの)なのだろうと思い、多くの時間を使って勉強をしているのが馬鹿らしくなったのです。
大人になって、冷静に考えてみると田川高校で天才が2人もいれば、全国で毎年、どれだけの天才が出ている事になるんだ・・・?と思うようになりました。しかし、「何かあるな・・・」とは思っていたものの、切迫した必要性を感じず勉強法を調べたりなどはしませんでした。
ところが、甥っ子に勉強を教え始めたとき、すでに中学2年生の中盤。早急に結果を出す必要がありました。「勉強をして、勉強を教えるのがうまくなるのではもう間に合わない。そもそも、学校の先生は各教科に分かれていて、毎年毎年、同じ内容を教えている勉強のエキスパートだ。今からしたところで、超えられるはずがない。」「しかも、学校の先生が教えても出来ない子を教えなければならない上、週3回2時間と言う学校よりも遥かに短い時間で遅れている部分を取り戻す必要がある。そのためには通常のやり方ではダメだ・・・。何かを探し出さなきゃ。」
もう、勉強法を探すしか選択肢は無かったのです。(結局、ほとんど勉強を教えた経験がない私が1年と半年で田川高校に合格させる事になりました。今は3ヶ月でもう1人合格させる事が出来ました。)
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