田川市の学習塾。超効率的勉強法を追求する岳伸塾

暗記術の基礎

「あなたは次の英単語を全て知らないとします。和訳の部分を覚えるとき、どうやって暗記しますか?」

覚え方には大きく分けて、2通り方法があると思います。

  1. 全体を一気に読んでいき何往復もする方法
  2. 小刻みに分けて、暗記していく方法

勉強法の本によっては、前者の方法を薦めているのもありますが、私は絶対にやってはならない暗記法として教えています。それは、記憶の性質をしっかりと理解していたら分かるはずです。

ここで、必要な記憶の性質をおさらいしておきましょう。

記憶の性質の重要なポイント

  1. 短期記憶のメリット①:少ない量ならすぐに覚えることが出来る。
  2. 短期記憶のデメリット①:すぐに忘れる(時間的制限)
  3. 短期記憶のデメリット②:覚えられる量が少ない(量的制限)
  4. 記憶した直後にものすごいスピードで忘却が起こる
  5. 無関係の刺激が忘却を加速させる
  6. インプットの回数を極力減らし、アウトプットの回数を増やす
  7. インプットをしながら、アウトプットは出来ない
  8. アウトプットには一定の負荷(忘却)が必要

これらのポイントから分かるとおり、短期記憶を最大限利用するためには、大量にインプットしてはいけないのです。記憶の性質① 短期記憶(ワーキングメモリー)のページでテストをした通り、乱数字であれば7桁ほどしか短期記憶は利用できません(マジカル7)。前者の方法では、2往復目の時、ほとんどの単語の意味をアウトプットできないはずです。なぜなら、記憶の直後に急激な忘却を起こる上に、他の情報をインプットし忘却を加速させているからです。時間的制限を考えても理に適っていません。広範囲をインプットばかり繰り返すようになり、なかなかアウトプットに移ることができないのです。私は、最悪の暗記法だと考えています。

では、これらのポイントを押さえながら、実際に暗記術を行ってみましょう。基本的には後者の小刻みに分けて、暗記していく方法になります。下の図を見てください。

まずは、短期記憶で覚えることが出来る範囲までインプットをして下さい。当たり前ですが初めは必ずインプットから始まります。短期記憶のメリットはすぐに覚えることが出来ることでしたね。30秒から1分程度で覚えることができる量にして下さい。短期記憶で覚えられる量は個人差がありますので、まずは自分が短時間でどのくらい覚えることができるのか把握してください。そんなに多くは無いはずです。

次に短期記憶でインプットしたら、すぐに戻りアウトプットしてみましょう。この時に気をつけなければならないことが2つあります。まず1つ目に時間的制限(タイムリミット)が短いのですぐにアウトプットを開始しなければならないこと。2つ目に、アウトプットをする時は、見て(インプット)いてはいけないことです。アウトプットする情報はすべて隠しましょう。この範囲を最低でもアウトプットで5往復はしましょう。範囲を絞ってインプットを行い、その後、アウトプットを繰り返す事を岳伸塾では「回転」と言います。

理想は「最初のインプットで短期記憶として保存し、残りの回転全てをアウトプットにする」ということです。

正しい暗記術を知らない多くの子どもはいつまでも、覚えようと必死になり、見るのを止めません。また、声に出して繰り返し唱えているかもしれません。これでは、いつまで経ってもアウトプットに移れないのです。

私は「見れば見るほど、覚えられない。すぐに隠して、頭の中から記憶を引き出しなさい。」とよく生徒に言っています。とても簡単な事ですが、言われても今までの覚え方をやめる事が出来ないのです。間違った暗記法が習慣になっているとしっかりと意識して取り組まないとなかなか変えられません。

回転を5回以上行い、アウトプットが楽に速く正確に出来るようになったら次の範囲を同じように覚えていきます。また、ある程度覚えたら、いつまでもアウトプットを繰り返していてはいけません。分散学習の必要性を学びましたね。時間を置いて、アウトプットに負荷をかけなければいけません

最初は回転の範囲を広げるのではなく、次の範囲に進みましょう。ある程度まで、範囲を進めたら、最初の範囲に戻らなければいけません。1度の学習で記憶できると思ったら大間違いです。今までの範囲を全て結合させ、大きな範囲にして回転をします。最初の範囲は、後の範囲を回転させていたため、忘却が進み、負荷が大きくなっています。さらに、範囲が大きくなった事で、1回転ごとの負荷が大きくなりますのでより記憶を強化する事ができます。全てアウトプットできるようになれば、この範囲は一旦終了です。また、同じような感覚で暗記していきましょう。

これが岳伸流暗記術の基礎中の基礎になります。次回からは、暗記術の極意に入っていきます。暗記術での大きなポイントや記憶に対しての理解を深めていきましょう。

普段の勉強で利用するのは「暗記術」メインとなります。いずれは臨機応変に「記憶術」を組み合わせた形で記憶していきます。記憶術は普段から使うように心がけていないと、なかなかできる様になりません。まだ、教えていませんが、「記憶の分類わけ」「記憶を整理して入れる」は意識して利用すれば非常に簡単な上、強力なので頭に入れておいてください。

<もっと考察>

Q1.全体を一気に読んでいき、何往復もする暗記法のほうが優れていると聞きましたが・・・小刻みに何往復もしたほうが本当にいいのですか?

前者の暗記法を利用して成果を出している人は既に、関連のある大量の記憶が頭の中にあるのだと思います。エビングハウスの忘却曲線でも分かるとおり、以前、学習した事がある記憶に関しては忘却のスピードがかなり抑えられることが分かっています。そして、集中力を高め、かなり高速で反復が出来るのであれば、可能かもしれません。

岳伸流暗記術で考えても分かるとおり、最初は暗記の範囲を小さくし、だんだんと広げていきます。効率面から考えると範囲が大きくなるのは、記憶がある程度定着してからとなるのです。ですので、最初の学習から全体を往復する暗記法は次元の違う超上級者でなければ非効率になると私は考えています。

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