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記憶術の極意⑦ 記憶術は知識や経験が多いほど威力を発揮する

記憶には無意味記憶と意味記憶の2種類が存在します。
しかし、私たちが知っている記憶はほぼ全てが意味記憶と考えていいと思います。私たち人間は無意味な記憶を忘れると言う事は非常に大切な機能なのですから。
もし、忘れていないのでしたら、あなたにとってそれは何らかの意味を持っているはずなのです。

お経や洋楽、ファンタジーに出てくるなぞの言葉・・・。意味が全く分からないものから、なんとなく分かるものまで色々あると思いますが、人間は知識や経験を積むほど、無意味なものにも意味を与えているものです。
お経が何を言っているか分からなくても、お坊さんや葬式などの仏教のイメージと私たちはリンクさせていますし、最初は全く意味が分からなかった洋楽でも、英単語やフレーズの意味を知れば知るほどに意味が分かるようになったり、どんなシチュエーションで聞くかによって雰囲気やイメージもまたリンクされているでしょう。歌詞のないBGMですらも、無意味なものではないのです。例えば、ハロウィンBGM、クリスマスのBGM、あなたは経験から様々な情報とリンクをさせ、あなたにとって意味のある記憶へと変えていっているのです。記憶に多くのリンク(感情・五感・ストーリー・連続性・関連知識など)を持たせるほど、その記憶に対する意味はより深さを増し大きなものとなります。そういった記憶は脳が正常である限り完全に忘れることはありません。この「リンク」こそが人間の記憶する力の根源であると言えるのではないでしょうか。

世界記憶力選手権王者のドミニク・オブライエンは、「記憶に自信のなかった私が世界記憶力選手権で8回優勝した最強のテクニック」で次のように語っています。

「第29章 年齢を重ねることは経験が増えていくこと」より以下抜粋

1991年、私は34歳のときに初めて世界記憶力選手権に出場した。それから20年たった今、私の記憶力は当時よりもいい状態にある。54歳になり、同年代の仲間の多くは記憶力が衰え始めたと嘆いているが、私に関しては全くそんなことはない。講演や指導、実演、競技などを通して常に記憶テクニックを駆使しているため、私の想起力と集中力は最高の状態に保たれている。いや、まだまだ伸びていると言ってもいい。

年を取ると認知能力も衰えてしまうのだろうかと心配している方がいるかもしれないが、私が知る限りでは、そんなことは断じてない。私は、記憶の衰えは意欲の衰え(おそらくは倦怠感や抑うつ感によるもの)や悩み、あるいは健康状態の低下によるものであって、脳のハードウェアに起因するものではないと思っている。

記憶同士を瞬時に様々なリンクを作ることができる記憶術師。それも、記憶を引き出しやすいようにストーリーを描き出し仮想現実を自分自身に体験させ感情までも結び付けていく。そして、きれいに整頓され強力な順序をもった記憶の旅は記憶を思いどおりに引き出していく。彼らは過去に記憶した知識、体験した経験それらを全て効果的に効率的にリンクに生かすことが出来るのです。

知識は多ければ多いほど良い訳ではありません。これらとリンクさせ意味のあるものに出来るのか、これらをバラバラにし忘れていってしまうのかそれはあなた次第です。
この記憶する技術を少しでも取り入れ、意識して学習に取り組んでもらいたいと思います。

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